前回からの続き(プロモーション戦略)

プロモーション戦略:7つのステップ

1. ターゲットの明確化

以前は「20 代の女性」。今は「20 代で敏感肌に悩んでいて、肌に優しいコスメを探しているが、あまりコストはかけられない」 進化してペルソナ

2.目的の決定

設定したターゲット(顧客) の認知段階に合わせて設定するのが、「AIDMA」モデルです。
Attention (注目) : 商品・サービスを認識
Interest (興味) : 商品・サービスに興味を持つ
Desire (欲求) : 商品・サービスを欲しいと思う
Memory (記憶) : 商品・サービスが記憶に残る
Action (行動) : 商品・サービスを購入する場面で、最適なツールを選択

3.コミュニケーションの設計

ターゲット・目的が決まったら、「何を・誰が・どのように」メッセージを発信するかを決める。
「何を」:こちらが伝えたいメッセージではなく、ターゲットが受けとりたいメッセージを
「誰が」:もちろん企業主体となるが、広告ならばタレント・芸能人が代理の主体になる
「どのように」:
1.ベネフィット ターゲット(ユーザー)の利益を詳述
2.イメージ 製品・サービスのイメージを膨らませる
3.1&2 のミックス

4.コミュニケーションチャネルの選択

内容が決まったら、最適なチャネルを考える。
マスメディア、ネットツール、口コミ

【人的なもの】口コミ、販売員、説明員(メッセ)など
【人的ではない】広告、ネットツール、看板、ポスター

5.予算の設定

目標から逆算して、予算を立てるのが一般的
・市場のどれだけ(%)の人にメッセージを届けたいのか
・実際に届くと思われる市場比率の設定
・メッセージを認知し、製品を試用する見込み客の比率の設定
・試用率1%当たりの広告露出回数を見積もる
・ターゲット人口1%の露出にかかる費用を算出
・GRP に基づいて予算を決める
(※GRP:延べ視聴率。ネットの場合はPV 数,バナーの位置,SNS はフォロワー数)

6.プロモーション比率の決定

・広告宣伝 ・・・〇〇%
・PR (パブリック・リレーションズ) ・・・〇〇%
・SP(セールス・プロモーション) ・・・〇〇%
・人的販売 ・・・〇〇%
・SNS の運用 ・・・〇〇%
・消費財(B to C)広告向き ・・・〇〇%
・生産財(B to C)人的販売向き ・・・〇〇%

7.効果測定

最近では測定方法に、KPI* が多く用いられています。
(*KPI:重要業績評価指数。認知度、興味を持つ人の増加を測定する。
Web の閲覧数や、SNS のシェア数、Web ページへの来訪者に対してのクリック数や購入者数も、KPI を用いることが多い。)

次回は、「AIDMAの法則」をさらに詳しく取り上げます。